後援会だより 第72

神学校の四季

―そこは驚き、喜び、楽しさの宝庫―

        鶴川シオン幼稚園園長 田口 美穂

〇二月後半、ポカポカとあたたかい神学校保育の日、おひさまの光やオオイヌノフグリ、飛び回る蜜バチに、「もう春だね」と言われているような、穏やかな一日を過ごしました。

〇ある神学校保育の前日、明日の神学校は何をして遊ぼうかと話し合っていると、「タケバヤシ」という声が出ました。久しぶりに竹林までお散歩に行こうと決めました。当日の朝、「ミンナニハナシタイコトガアル」とCちゃん。竹林でお弁当を食べたことがないから、竹林で食べようと昨夜寝る前に考えたとのこと。それを聞いて仲間はニンマリ。"タケバヤシニイクトキ、ゴザトオチャモッテイコウネ"Cちゃん、なんとよく考えられた計画!ありがとう、そうしようね。― 三才児クラスの記録「二月の神学校」から

 四月、子ども達は初めて神学校の自然に出会い、心解放される子もいれば戸惑う子もいる、そんな始まりでした。ほぼ一年経った今、神学校にすっかり慣れ、楽しさやおもしろさを発見している様子が伝わってきます。

 豊かに与えられた神学校の自然の中で、シオンの子ども達は二年から三年を存分に過ごし、「シンガッコウハイイナ」の思いをもって卒業です。シンガッコウ・・・シオンの子ども達にとって、そこは様々な生命と出会う場、自分達とは違う、しかし、同じく神様から生命をいただいた動植物の生息の場。そこにお邪魔させてもらい、仲間と遊びほうけた日々を事あるごとに全身で思いおこすことでしょう。

 保護者の方々もこの神学校の自然をかけがえのないものと受けとめ、存続のために、クローバーの会というサークルを立ち上げて、様々な活動を賢く、楽しそうに続けてくださっています。

 以下、春夏秋冬の神学校の自然とそこでの保育のねらいなどを鶴川シオン幼稚園教育課程 ―神学校― からご紹介します。

 年間のねらい、自然と交わり五感を磨く

 

春 、4,5,6月中旬<ねらい>神学校に慣れる。春を楽しむ。<神学校の自然>草花(たんぽぽ、ホトケノザ、オオイヌノフグリ・・・)木の実(モミジイチゴ、ウグイスカグラ、コウゾ、クワ)生きもの(モンシロチョウ、バッタ、カナヘビ、ヘビ、ミミズ、カエル)春のキノコ、タケノコ、木々の葉を広げる様子・色の変化、空の青さ、土の匂い、虹、雨(音、匂い、雫)鳥の声

 

夏 、6月下旬〜7月<ねらい>五感を磨く<神学校の自然>草の匂い、草いきれ、草迷路・かげろう、熱風・風、木陰、木もれ日・木の実(プラム、梅)、生きもの(セミ、カナヘビ、カエル、バッタ、蚊、ハチ、甲虫類)夏の雲、にわか雨、草花の成長の早さ(いも畑の草とり)畑の作物の収穫。

 

秋 、9月〜11月初旬<ねらい>自然の変化を心身で受けとめる。<神学校の自然>生きもの(バッタ、とんぼ、カマキリ、甲虫類、コオロギ、カナヘビ)秋の木の実が熟していく(クリ、クルミ、ドングリ、イチジク、アケビ、カキ、ギンナン、ムカゴ、キノコ)冬野菜の畑作り、野草(エノコログサ、イヌタデ、メヒシバ、スマキ、セイタカアワダチソウ、ノギク、キクラゲ)・残暑の中の秋風、空、雲、・秋雨、草露・陽光の柔らかさ、・草の色、木々の変化、・種子(くっついている、とぶ、おちる)くりひろい、いもほり。

 

冬 、11月下旬〜3月<ねらい>冬を受けとめる。新しい生命の誕生を知る。<神学校の自然>・落葉(散りゆく様子、音、色、形)、枯葉、枯れた花、葉を落とした木々の形、枝ぶり、・冬芽、霜・氷・雪、・冬眠の生きもの、甲虫類の幼虫、ミノムシ、カマキリの卵、ヤママユ、・野鳥との出会い、・風、吐く息の白さ、澄んだ空気、・陽光の明るさ、ひだまり、

・春の兆し(小さな芽吹き、匂い)・畑の作物の収穫(冬野菜)

 

子どもたちはやがて大人になり、この懐かしい自然をきっと思い出すことでしょう。

ここはあなたたちがいつも戻ってくることのできる場所ですよと、いつでも呼びかけてくれています。

 

事務局より

保護者の方々や先生方は神学校の自然をこんなに大事にしています。

皆様の感想を一言頂きました。

 

     中川 律子

(鶴川シオン幼稚園保護者の会会長)

四季折々の草花や虫たち、おいしい食べ物、すべてが子ども達を心豊かに日々成長させてくれます。神学校の豊かな自然の中はいつも楽しいことであふれています。必要なものが与えられることに感謝しています。

 

    坂本 恵(教諭)

神学校のピラカンサの枝、芋のつる、栗のイガを使って、染色活動を楽しんでいます。できあがった毛糸で年長の子ども達は織物をつくり、クリスマスにおうちの方にプレゼントしています。

 

松木真奈(教諭)

今日は氷あるかなあ・・・冬の神学校での氷さがしがこどもは大好きです。日により、場所により、大きさも厚さも、透明度も様々です。氷を持った手指がかじかむ感覚も、冬ならではです。

 

下條留実子(教諭)

自然のものを遊びの中で自然に取り入れられる豊かさに感謝です。

 

三善 由佳(教諭)

くわの実を取ってジャム作り。恵みに感謝していただきます。

 

名和さおり

(クローバーの会世話人)

お母さん達の手作り品等で、バザーを行い、売上げから神学校へ献金しています。

 

元井邦子

(クローバーの会世話人)

筍掘りや芋煮会等を通して、親子で自然を楽しませて頂いています。

 

農村伝道神学校支援

廣野嗣雄オルガンコンサート

農村伝道神学校では、廣野嗣雄先生のご好意と、信濃町教会の特別のご配慮により「農伝支援」オルガンコンサートを開催致します。どうぞお誘い合わせの上ご参加下さい。

PROGRAM

J.P.スウェーリンク(1562-1621):第9旋法のトッカータ SwWV 297

                「緑の菩提樹の下で」SwWV 325

D.ブクステフーデ(1637-1707):「われら今、聖霊に祈る」BuxWV 208

J.S.バッハ(1685-1750):パルティータ「喜び迎えん、慈しみ深きイエスよ」 BWV 768

                        プレリュードとフーガ ハ長調  BWV 547ほか

 

2008年4月12()午後2時(1時30分開場)

◆入場整理券をお求め下さい。お申込みは

農村伝道神学校 TEL042-735-5775 FAX042-735-5711

(当日の混乱を避けるため、ご入場は整理券をお持ちの方に限らせていただきます)

主催:農村伝道神学校後援会

会場 日本基督教団 信濃町教会